研究課題/領域番号 |
24730011
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研究機関 | 都城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
吉井 千周 都城工業高等専門学校, 一般科目文科, 准教授 (90413880)
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キーワード | 法社会学 / 紛争処理 / モン族 |
研究概要 |
1 平成25年夏期にタイ国チェンマイ県にてフィールドワークを行った。この調査においてタイ国民商法典では違法となる複婚の少数民族が、どのようにして遺産分配を行い、また子弟への相続を行っているかフィールド調査を行うことができた。 2 平成25年中に実施することができなかったが、アメリカ調査に向けて文献調査とFacebookを介したコミュニティ調査を行う事ができた。インフォーマントとの接触にも成功し、これまでの研究成果を紀要論文として纏めて公表した。 3 平成25年に発刊される『リスクの人類学』(東賢太郎編著・世界思想社)において、「高度な法体系によって発言することを封じ込められた人々」について執筆する機会を与えられ平成25年度中に脱稿した。人類学・社会学の研究者と理論的なディスカッションを通して、当科研費研究の理論的考察についてさらに前進することができた。 4 平成25年夏にこれまでの研究をまとめ「研究中間報告書」を作成し、印刷した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究実績の概要」に記した通り、現在の所、先行研究調査・フィールド調査・論文発表とも順調に進んでいると考える。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度中に生じたタイ国のクーデターのため、当初計画していた研究期間中にフィールドワークを行うことができず、断念し期間を短くしなくてはならないことがあった。その点において平成26年度のタイの研究については、若干不安な要素が残っている。 そのため、今年度は、アメリカ・フランスに移住したコミュニティへの調査を中心に行い、より広くモン族の法化問題を取り扱っていきたいと考えている。 また一昨年度発表した博士論文を手直しし、出版への糸口を見つけたいと考えている。
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