研究実績の概要 |
最終年度となる平成27年度は、これまで3年間の総括として、論文執筆を行った他、次年度研究の発展に向けて収集済データの整備と、各研究機関・研究パートナーとの調整を行った。 特に、平成27年4月から平成28年3月にかけて、タイの私立大学であるThai Nichi Institute of Technology(TNI)に席を用意し、継続的にSiam Society及びChulalongkorn Universityにおいて文献調査及び、研究者間でのディスカッションを多く行った。そのため、今回の経費では、旅費をほとんど利用することなく、物品購入に充てることができ、研究を大きく進展することができた。 特にChulalongkorn University社会調査研究所の主催する"Social and Sustainability Sciences in the ASEAN Community : A Regional Research Symposium and Academic Policy Dialogue"に唯一の日本人研究者として出席するなど、海外研究者と多くのディスカッションを行った。加えてこれらの研究活動を通してChiangmai University, Regional Center for Social Science and Sustainable DevelopmentのDr. Chayanおよび、Dr.Leepreecha先生と山地民の固有法に関する共同研究を行うことになった。 またアジア法学会の発行する「アジア法研究」にアメリカにおけるモン族の誘拐婚に関する論文を執筆した。法のクレオール化がどのように進み、またどのように進まないでいるかを、モン族の婚姻を通して示し、移民・難民の法的保護に関する議論に貢献した。
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