本研究は、紛争後に平和が達成されず武力衝突が再発してしまうメカニズムと条件を科学的な手法を用いて解明したものである。特に、紛争中の資源移動に着目しつつ数理モデルを用いた理論を構築し、第二次世界大戦後の停戦に関するデータを使った統計分析と欧州石炭鉄鋼共同体や中越間の紛争に関する事例研究を通じて仮説検証を行った。成果は『Peace and Violence after Conflict』、「The Logic of Mass Destruction: A Political-Economic Approach」、「国際危機における単独防衛」としてまとめ公刊・発表した。
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