治安部門改革(Security Sector Reform: SSR)とは、紛争後社会において人々が安心して暮らせるような社会を築くために、治安維持に関わる諸組織の能力・体質を改善したり強化することを意味する支援概念である。本研究では、国際的な合意に基づき一定の外部関与のもと、紛争後地域において実施される治安部門改革が、外部関与される国の制度の展開にいかなる影響をもたらすのか、理論と実証の両面から明らかにすることを目的とする。特に東ティモールとコソボにおける警察制度の展開プロセスを、外部関与との関連から明らかとした。
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