研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は中国の指導者が、1970年代前半の国内外情勢および台湾の現状をいかに認識し、台湾問題をめぐる一連の交渉をどのように関連付け、戦略的に進めていたのかを分析することであった。具体的には、中国政府が1969年に行ったカナダとの国交正常化交渉から、米中接近、日中国交正常化を経て、1973年初頭に対台湾統一戦線工作を再開する各過程と、それらを通した指導者の認識の変容について、中国、台湾および関係諸国の公開公文書を用いた実証研究を行った。
社会科学