研究課題
若手研究(B)
本研究は、戦後復興期の経済外交において、実業家出身の保守政治家・高碕達之助が果たした役割を考察した。その結果、高碕が、戦後初期から独仏を中心に石炭・鉄鋼の共同管理を目指したシューマン・プランを参考に、アジアを中心としたグローバルな経済外交を試みていたことが分かった。したがって、同プランが独仏和解を主たる目的としていたように、こうした高碕の経済外交も、中国、ソ連との和解を目指した、日中LT貿易協定や日ソ昆布採取協定へと結実したのである。
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国際政治
巻: 170号(10月) ページ: 93-108