• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

労働者の教育水準と専門性に着目した企業の労働需要行動の理論的実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24730198
研究機関山形大学

研究代表者

窪田 康平  山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (20587844)

キーワード教育
研究概要

本研究の目的は主に以下の3点である。(1)どのようなタイプ(文系・理系)の専門知識を持った労働者がどのような企業でどの程度求められているのか、(2)大学院修了者など高度な専門知識を持つ労働者がどのような企業でどの程度求められているのか。(3)学校教育が生産性にどう影響しているのか。(4)家庭教育が学習行動にどうえいきょうしているのか。
本年度の第一の成果は、『働き方と幸福感のダイナミズム 家族とライフサイクルの影響』(慶應義塾大学出版会)の第4章に掲載された「勤勉さの文化伝達-親のしつけと世界観」である。この論文では、勤勉さの文化伝達のメカニズムを解明するために、親のしつけが子どもの勤勉さに影響しているかを実証的に分析した。分析の結果、第一に、親が厳しくしつけると子どもの1日の学習時間は約1時間増加すること、第二に、親の苦しみに関する世界観が親のしつけという経済行動を通じて、子どもの学習時間に影響していることが明らかとなる。これらの結果は、苦しみには人格形成などの意味があるという世界観を持つ親が子どもにあえて厳しいしつけを行うことで、より勤勉な子どもに育つことを示唆している。
第二の研究成果は “Hidden Curriculum and Social Preferences” である。この論文では、インフォーマルな義務教育が地域や世代で異なっていること、このインフォーマルな義務教育が制度や政策を規定する様々な経済的選好や社会的選好に影響を与えていることを明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現時点で、先行研究のサーベイ、仮説の設定、データの読み込みを終えている。現在はデータの解析を進めている。

今後の研究の推進方策

今後は、論文を執筆し、その成果を国内外の学会で発表し、学会で頂いたコメントを参考にして論文を改訂し、国際雑誌に投稿する予定である。

次年度の研究費の使用計画

国際学会で研究成果を発表するために次年度に予算を配分した。
今年度に国際学会へ参加するための費用として使用する。

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi