研究課題
本研究では多数国・多数財のリカード・モデルでの特化パターン分析を応用して、結合生産や中間財貿易のある多数国・多数財のリカード型世界経済において、特化パターンと生産可能性フロンティア、貿易パターンを分析する研究である。まず、副産物の貿易が行われる可能性について検討・図示し、次に結合生産のある世界で特化パターンと切り離して分析される貿易パターンの分析では純粋交換経済へ落とし込んで分析できることを示した。3国以上・3財以上において国と財の数が異なる中でのリカード・モデルでの分析へどう応用するかは分析が十分でなかった。そこで、国と財の数が同じ場合での特化パターンの分析が、国と財の数が異なる場合での分析へ応用する方法を示した。また、その研究を結合生産のあるモデルや中間財のあるモデルへ適用する方法へ発展させた。結合生産のあるモデルと中間財貿易のあるモデルでは、基本のモデル構造が同じになるが、唯一異なる部分として結合生産では解となる各国異なる生産工程に特化生産するフロンティア上の世界経済の存在は十分示されていなかった。関連して、結合生産のある世界経済において副産物の定義が明確でなかった。そこで、中間財貿易の分析を応用し、結合生産のある世界経済で解としての特化パターンの存在を示し、これを以て副産物の定義をし直した。関連して、3財のリカード・モデルでは価格と特化の図が重要な分析方法となるが、結合生産や副産物がある場合においてその図解が使えるか検証のないまま使われてきた。そこで、この図解が結合生産や中間財貿易で使える十分条件を示し、副産物のある世界経済での解となる特化パターンの存在を示した先の条件の下ではこの図解が使えることを示した。最後に、解としての特化パターンを決める条件の検討を行い、線形相補性問題におけるS行列等の概念を用いて数学的な条件付けを行える方向性について、中間的な報告を行った。
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経済科学研究(広島修道大学・経済科学部・論集)
巻: 18(1) ページ: 57-73
SSRN Working Paper
巻: 2495465 ページ: 1-31
http://dx.doi.org/10.2139/ssrn.2495465
巻: 18(1) ページ: 165-184
http://takeshi-ogawa-123.nagoya
http://www.researchgate.net/profile/Takeshi_Ogawa
http://papers.ssrn.com/sol3/cf_dev/AbsByAuth.cfm?per_id=1910612
http://reach.acc.senshu-u.ac.jp/Nornir/search.do?type=v01&uid=1208993