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2015 年度 実績報告書

ネットワーク構造が選択行動の集積形成に及ぼす影響についての理論・実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 24730216
研究機関東北大学

研究代表者

伊藤 亮  東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (30516000)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード企業間ネットワーク / 海外直接投資 / 立地選択 / 中心性
研究実績の概要

平成27年度においては、企業間の取引ネットワークが土地利用や立地選択行動に及ぼす影響についての実証分析を行った。
第一に、企業間ネットワークと海外直接投資の関係について、過年度に作成したモデルの改訂を行い、企業が他企業に対する期待だけではなく、他企業の行動の観察結果に対して反応する動学的拡張を行うとともに、理論的に扱いやすいモデルとなるようにモデルの解き直しを行った。また、実証分析においては企業の個別データをパネル化し、新規の海外投資が国内の取引ネットワークからどのような影響を受けているかについての分析を進めた。その結果、直接的な投資の観察だけでなく、ネットワークを通じた観察効果、つまり期待が、企業の直接投資に影響を与えることが明らかとなった。本年度は投稿プロセスの一環として、本研究の成果を明確にするための、経済学だけでなく経営学も含めた、既存文献の徹底したレビューを実施した。その結果本研究の貢献は、既存企業の投資という既存の集積に対する反応だけでなく、そうした集積がそもそもどのように形成されるかを、ネットワークを通じて明らかにした点にある。これらの点を踏まえて、昨年度からの論文全体の大幅な書き直しを行い、複数の国際学術誌への投稿を継続的に実施している。
第二に、上記研究と平行して、企業間の立地ネットワークと土地利用についての実証研究を行い、工業部門の土地利用外部性を計測する手法に関する研究も実施しており、本年度はその成果の一部について報告している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Have externality of factories been underestimated? A random bid-rent approach using a spatial population distribution2015

    • 著者名/発表者名
      Ryo Itoh
    • 学会等名
      North American Regional Science Conference
    • 発表場所
      Portland, USA
    • 年月日
      2015-11-14
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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