研究課題
若手研究(B)
本研究は、企業間の取引ネットワークの構造が、企業の立地選択と産業集積に与える影響について分析した。本研究は不完備情報ゲームを応用し、取引ネットワークにおけるKatz-Bonacich中心性が高いほど、立地集積の傾向が強いことを理論的に示した。またその結果の正しさを、日本の製造業約10万社の取引関係と海外直接投資データから実証した。さらに、立地先の地域が企業を誘致するための租税競争を行った場合、中心性の高い企業に対してより低い法人税額をオファーする傾向があることが、理論的に示された。
都市・地域経済学