本研究は、(1)地域の経済・環境に加え、都市の集密性を考慮した産業連関表を構築、また、それにもとづいた応用一般均衡モデルの作成、(2)国内外の地域交通、交通政策・制度のヒアリング調査実施による、都市構造と交通政策に関する現実に即した分析モデルの構築、の2つの分析から、公共交通整備や、都市のコンパクト化などの施策が環境や経済にどのような効果をもたらすかを解明していく事を目的としたものである。このうち(1)については研究機関内に政策的含意を導く頑強な結果を得るに至らなかったものの、(2)に関しては開発途上国の都市構造や交通政策、モデルを適用しての解析などに関し多くの知見を得ることができた。
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