研究課題
若手研究(B)
本研究では、わが国における出産前後の女性の就業継続と職業との関連について分析を行った。その結果、第一に、専門職と製造職で就業継続確率が高い傾向が見られ、職種によって継続確率に差があることを確認した。第二に、就業継続率の高い専門職や製造職では、保育所の利用や親との同居など育児サポートの利用率が高いことを示した。第三に、出産前の職業経験と出産前に退職した女性の再就職確率に有意な相関がないことを示し、出産後の再就職に出産前の職業経歴が活かされていない可能性があることを示した。
労働経済学