研究課題/領域番号 |
24730262
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 国立社会保障・人口問題研究所 |
研究代表者 |
暮石 渉 国立社会保障・人口問題研究所, 社会保障基礎理論研究部, 第3室長 (00509341)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | きょうだい / 家族 / 社会保障 |
研究概要 |
きょうだいのみならず,家族の他の成員の戦略的相互依存関係を理論的に明らかにし,実証分析への展開と社会保障政策や家族政策への応用のための理論的な基盤を確立することを目的とするものである. 本年度は,「未婚女性と予備的貯蓄との関係」および「夫婦の家計管理と家計貯蓄との関係」について,理論面から分析を行い研究を進めた.ボッコーニ大学(イタリア)にて行われた研究会に参加し,「夫婦の家計管理と家計貯蓄との関係」に関する研究論文を報告し,活発に議論を行った.その際,ボッコーニ大学経済学部の研究者,若林緑氏(大阪府立大学),梶谷真也氏(明星大学),玉田桂子氏(福岡大学),坂田圭氏(立命館大学),C. R. McKenzie氏(慶応義塾大学)から多くののコメントをもらった.また,サンフランシスコで開催されたPopulation Association of Americaの年次大会でも「未婚女性と予備的貯蓄との関係」研究発表を行った. テレビの視聴と子どもの学校での成績の関係を調べた論文が,英文査読付き雑誌Social Science Japan Journalに掲載され,上記の研究会や学会でもらったコメントを元に,論文の改訂を行い,英文査読付き雑誌から改訂要求を受けている状況である.したがって,本研究の進捗状況は良好といえる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書に記載した「研究の目的」に基づき,学会や研究会で発表を行い,国内外に情報を発信し,その際に新しいコメントを得ている.得られたコメントを基に論文を改訂している.また,1本の論文が,海外査読付き雑誌に掲載され,もう一本が,3度の改訂要求をもらっているため,アクセプトはほぼ確実と思われる.
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今後の研究の推進方策 |
本年度遂行した分析について,論文にまとめる.また,並行して若林緑氏(東北大学経済学部)との共同研究である,家計の貯蓄と夫婦の家計管理に関する研究を進める.
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次年度の研究費の使用計画 |
本年度は,海外旅費として30万円を使い,10万円を書籍等の物品費として使用する.
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