研究課題/領域番号 |
24730262
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研究機関 | 国立社会保障・人口問題研究所 |
研究代表者 |
暮石 渉 国立社会保障・人口問題研究所, 社会保障応用分析研究部, 第4室長 (00509341)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | きょうだい / 家族 / 社会保障 / 貯蓄 / 出生 |
研究実績の概要 |
本研究は,きょうだいのみならず,家族の他の成員の戦略的相互依存関係を理論的に明らかにし,実証分析への展開と社会保障政策や家族政策への応用のための基盤を確立することを目的とするものである.
一昨年度と昨年度に引き続き,「夫婦の家計管理と家計貯蓄の関係」および「時間非整合性と出生」について研究を進めた.前者に関しては2014年度日本経済学会春季大会やthe European Population Conference 2014 in Budapestで報告を行った.また後者に関しては,フランクフルトゲーテ大学におけるthe Money and Macro Brown Bag Seminarで報告を行い,現在改定中である.
したがって,本研究の進捗状況は良好といえる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
一本の論文が海外の英文査読誌に掲載され,もう一本を完成させ,現在改定中であるため.
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今後の研究の推進方策 |
夫婦の家計管理と家計貯蓄の関係に関しての研究については,現在改定を行っているので,引き続き改訂を行う.
行動経済の額の観点からの出生の分析については,異時点間の意思決定において双曲割引的なバイアスがある場合,出産の先送り行動がみられることが分かったので,論文にまとめている.引き続き論文投稿に向け執筆を行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は,フランクフルトゲーテ大学で在外研究中であり,ヨーロッパで開催される学会や研究会への旅費が安く済んだためである.
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次年度使用額の使用計画 |
使用計画は,本年度7月の帰国後に海外の学会への参加がすでに一件決まっている.またそれ以外にも海外の学会で報告を行うことを計画している.
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