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2014 年度 実績報告書

〈たまり場〉と開放的空間におけるイノベーション創出活動に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 24730304
研究機関北海道大学

研究代表者

阿部 智和  北海道大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (20452857)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード経営組織論 / ワーク・プレイス・デザイン / コミュニケーション / コワーキング
研究実績の概要

平成26年度は,これまでの研究によって明らかにしてきた知見を公開すべく,以下の2つの作業を遂行した.
第1に,2014年6月に開催された,組織学会研究発表大会における学会報告である.同報告内では,ワークプレイスの物理的な特徴(空間設計)と社会的な特徴(同一のワークプレイスを使用する組織成員が有するコミュニケーション行動への見解)が,ワークプレイス内での「コミュニケーション行動の容易さ」に影響を与えることを明らかにした.
また,第2にこれまでの研究の到達点をまとめて公開すべく,書籍化への準備を進めた.海外での2010年以降の研究知見の渉猟が未着手であるが,その他には必要となる内容についての記述はほぼ完了している.
さらに,ワークプレイス内でのコミュニケーションを通じた,問題解決やイノベーションの創出を明らかにすべく,参与観察もしくはインタビュー等の定性的調査が可能なリサーチ・サイトを探索することとした.その結果,近年,注目を集めつつある,コワーキングスペースに注目し,定性的調査を進めることとした.定性的調査に先立って,平成26年度は,コワーキングスペースの実態を把握し,定性的調査の対象を抽出するために,国内のほぼ全数のスペースを対象とした定量的研究を行った.この結果にもとづき,平成27年度より定性的調査を開始する予定である.
このように研究対象が企業のワークプレイスのみならずコワーキングスペースも射程とすることとしたため,本研究課題の拡張を企図し,基盤研究(C)に前年度申請をした.結果,研究課題が採択されたため,本研究課題を1年前倒して終了させ,平成27年度からはコワーキングスペースを主たる対象とし,企業のワークプレイスを対象とした研究と比較しながら,開放的な空間もしくは〈たまり場〉でのコミュニケーションを媒介としたイノベーション生成プロセスに着目をし,研究活動を進める予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] コワーキングスペースの実態調査:2014年度調査の概要報告2015

    • 著者名/発表者名
      阿部 智和,宇田 忠司,平本 健太
    • 雑誌名

      地域経済経営ネットワーク研究センター年報

      巻: 4 ページ: 89-113

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] コワーキングスペースの実態調査:2014年度調査の分析結果2015

    • 著者名/発表者名
      宇田 忠司,阿部 智和
    • 雑誌名

      地域経済経営ネットワーク研究センター年報

      巻: 4 ページ: 115-133

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 北海道コワーキング・パーティ2014:創業につながるコワーキング 概要報告2015

    • 著者名/発表者名
      宇田 忠司,阿部 智和,平本 健太
    • 雑誌名

      地域経済経営ネットワーク研究センター年報

      巻: 4 ページ: 41-49

    • オープンアクセス
  • [学会発表] ワークプレイスのデザインと組織内コミュニケーション2014

    • 著者名/発表者名
      阿部 智和
    • 学会等名
      組織学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2014-06-22 – 2014-06-22

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公開日: 2016-06-01  

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