研究期間内で,(1)日本のオフィス空間のデザインに関する研究論文のレビュー作業および(2)開放的かつ〈たまり場〉を有するオフィス空間として,コワーキングスペースを対象とした実証研究を進めた. (1)では,1980年代から2000年代までの研究は快適性や機能性が追求されてきたこと,それ以降では経営学者らが知識創造の促進を目的としたオフィス空間のデザインに関する研究を蓄積してきたことを明らかにした. (2)からは,日本のコワーキングスペースの特徴を6つの視点から明らかにするとともに,国内最大の利用者数を誇るスペースを対象に,運営責任者がスペースというオフィス空間を設計していくプロセスを明らかにした.
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