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2013 年度 実績報告書

持続可能なサービス活動に向けた実践的価値共創モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24730310
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

白肌 邦生  北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 准教授 (60550225)

キーワードサービスの持続可能性
研究概要

本研究の目的は,自然資源の持続可能性に貢献するサービス活動のための理論枠組みを構築することにある.具体的には,サービスの提供者・受容者,そして自然という3主体を想定し,その間の価値共創およびその促進要因を構築・分析することを目指している.
平成24年度は,三者間価値共創に必要な第三の参加者である自然の声を代弁し,的確にその保全や向上に貢献できる主体およびその特徴を分析してきた.この過程で,東京都のビル提供者と利用者の共創から電力使用量を削減する取り組みや,UN-Habitatのデータベース分析を基に,ウィーン市のEco-business planの取り組みやベルリン市のStEPKLimaプロジェクトの先進事例を三者間価値共創の枠組みで説明することができた.
平成25年度は,三者間価値共創モデルをもとに,石川県小松市の里山活性化への応用や都市の廃棄物問題に展開することでモデル洗練をしてきた.この間,当初予定していた「社会的文脈変化が自然志向のサービス活動に与えた影響」に関する分析については,若干の計画修正を行った.それは,日本固有の,人間と自然の良好な関係性の基に持続されてきた「里山」のコンセプトが,自らが提案してきた三者間価値共創をより高度に説明する上で深く分析する必要があると確信したためである.里山へのフィールドワークや関係者へのヒアリングを通じて,里山の概念が,極めて地域に閉じられたサービス関係である反面,提案してきた三者間価値共創はローカル・グローバルを含めより広範に自然と人間同士の価値共創を分析できるモデルであることを結論付けるに至っている.
こうした取り組みの成果は,AMASERVSIG国際会議や技術経営の国際会議PICMETや海外シンポジウムでの研究報告採録に結実している.自然を取り込んだ価値共創フレームは申請者らのオリジナルなコンセプトであり,国際的な注目度も高い.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] サービス研究の動向:サービス・ドミナントロジックからTransformative Service Research の展開まで2013

    • 著者名/発表者名
      白肌邦生・Raymond P. Fisk
    • 雑誌名

      開発工学

      巻: 33(1) ページ: 7-10

  • [学会発表] The Technological Challenges Towards Sustainable Municipal Solid Waste Management System Based on a Service Sustainability Perspective: A Case Study of Bangkok, Thailand2014

    • 著者名/発表者名
      P. Sukholthaman and K.Shirahada
    • 学会等名
      PICMET
    • 発表場所
      金沢, ANAクラウンプラザホテル金沢
    • 年月日
      20140728-20140731
  • [学会発表] Eco-Value Co-Creation Towards a Sustainable Tire Scrap Recovery Network: Case of Bridgestone Thailand2014

    • 著者名/発表者名
      P. Sukholthaman and K.Shirahada
    • 学会等名
      PICMET
    • 発表場所
      金沢, ANAクラウンプラザホテル金沢
    • 年月日
      20140728-20140731
  • [学会発表] A value co-creation model for sustainable municipal solid waste management2014

    • 著者名/発表者名
      P. Sukholthaman, K.Shirahada and R. Fisk
    • 学会等名
      AMASERVSIG Conference
    • 発表場所
      Greece, Thessaloniki
    • 年月日
      20140613-20140615
  • [学会発表] Sustainable Value Co-Creation: A SATOYAMA Case in Japan2014

    • 著者名/発表者名
      K. Shirahada, Q.B. Ho and R. Fisk
    • 学会等名
      AMASERVSIG Conference
    • 発表場所
      Greece, Thessaloniki
    • 年月日
      20140613-20140615
  • [図書] Progressive Trends in Knowledge and System-Based Science for Service Innovation2014

    • 著者名/発表者名
      Michitaka Kosaka and Kunio Shirahada Ed.
    • 総ページ数
      489
    • 出版者
      IGI Global
  • [備考] http://www.jaist.ac.jp/~kunios/index.html

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公開日: 2015-05-28  

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