研究課題/領域番号 |
24730316
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
加藤 厚海 広島大学, 社会(科)学研究科, 准教授 (10388712)
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キーワード | 産業集積 / 日系企業 / タイ / サプライヤー・システム |
研究概要 |
日系企業のアジアへの進出が進む中で、日系企業は特にASEAN諸国において競争優位を築きつつある。そうした中で、タイは日系企業の一大製造拠点となっている。そして、大手自動車・電機メーカーのタイへの進出に伴って、サプライヤーも製造拠点を移転しており、2000社を超える日系企業を中心とした産業集積が形成されているといわれている。 本研究の目的は、日系企業が中心となった産業集積の形成について、特に取引関係に注目し、①日系企業のサプライヤー・システムの現地化プロセス(育成プロセス等)、②日本型取引慣行の変容について検討するというものであった。そして、タイを中心に日系企業中心の産業集積がどのように形成され、現地化が進む中でどのように変容してきたのかという変遷を明らかにしたいと考えている。 研究実績としては「産業集積における企業家」という題目で編著(『企業家とは何か』)の1章を書き、2014年度に出版予定である。しかしながら、タイの政情が不安定であったため、タイの日系企業に対してインタビュー調査をすることができず、データ収集を行うことができなかった。そのためタイの産業集積に関する研究実績を挙げることができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2013年度はタイの政情が不安定であり、日系企業に対するインタビュー調査等が出来なかったたため、研究の進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度はタイに2~3回程度、インタビュー調査を行うことで、日系企業に関するデータ収集することに予定している。また、インタビュー調査だけではなく、日経テレコン等のデータベースを利用することで、日系企業のタイ進出の状況に関する概要を明らかにしたいと考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
調査対象国であるタイが政情不安があったため、インタビュー調査等ができなかったことが主たる原因である。 本年度は、タイを3回程度訪問することで、日系企業に対するインタビュー調査を実施し、データ収集に努める予定である。
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