• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

組織変革マネジメントおよび組織支持者の動員に関する考察

研究課題

研究課題/領域番号 24730327
研究機関静岡県立大学

研究代表者

国保 祥子  静岡県立大学, 経営情報学部, 講師 (90595688)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード組織マネジメント / 組織変革 / ケーススタディ / ソーシャル・ビジネス / 育休復職者
研究実績の概要

社会的課題の解決を目的とした事業であるソーシャル・ビジネスは、認知構造に変化をもたらすことで社会的課題の解決を実現しており(国保,2011)、組織変革をもたらすものである。変化する環境に適応するためには組織は変化せねばならない。また、昨今は会社に対する強いコミットメントや明確な組織の境界を前提とできないケースが増えてきた。この状態は組織の運営に必要な組織支持者(Aldrich,1999)の比率が低いという状況である。
上記を踏まえ、本研究は①組織の生存に必要な変革をどうすればもたらせられるのか、そして、②そのために組織利用者を組織支持者にどうすれば転換させられるのか、の2点について、組織マネジメントの観点から明らかにすることを目的とした。
H24年度は、文献調査および調査事例の選定のための探索的研究を実施。H24年度とH25年度は東日本大震災の被災地の復興支援を目的としたソーシャル・ビジネスのフィールド調査を行った。H26年度の前半は、自分の育児休業中に育休中の従業員が経営者視点を学ぶための勉強会を立ち上げた。そしてこのLearning Communityにて、育休中の従業員が組織利用者から組織支持者に転換していくという意識変化が確認されたため、育休から復職すると同時に研究対象をこのLearning Communityに変更してフィールド調査を続けた。
勉強会に参加した参加者のアンケート及びインタビューから、勉強会の参加によって①参加者の就労意欲及び組織への貢献意欲が高まる、②管理職(組織支持者)への意欲が喚起される、③継続参加回数が多いほど変化の度合いが大きくなる、ことが確認された。これらの結果から、学習によって組織利用者から組織支持者への意識変化をもたらせるのではないかと考えている。H26年とH27年に研究報告会ならびに研究報告書という形で社会への情報発信も心掛けた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 働き方 「女性活躍」が進まない本当の理由 業務軽減だけでは"ぶら下がり"に2015

    • 著者名/発表者名
      国保
    • 雑誌名

      エコノミスト 93(50)

      巻: 93(50) ページ: 92-93

  • [学会発表] 制約人材活用への提言2016

    • 著者名/発表者名
      国保祥子
    • 学会等名
      育休プチMBA勉強会実施報告会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2016-03-11
  • [図書] 『人材開発研究大全』第22章「女性管理職の育成」2016

    • 著者名/発表者名
      中原淳(著)
    • 総ページ数
      1000
    • 出版者
      東京大学出版会
  • [備考] 「育休プチMBA勉強会」 2015年度報告書

    • URL

      http://workshift.co.jp/wp2016/wp-content/uploads/2016/01/report_2015.pdf

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi