日本の若者の就職後すぐに離職する問題や中国の労働者の頻繁な転職行動などが企業の人材育成の点から問題になっている。これには職場環境に適応できない社会化過程の問題、仕事の意味づけなどのコミュニケーションによる意味形成の問題があると考えられる。そこで、本研究では、「キャリア発達と意味形成の関連性に関する国際比較論的実証研究」のテーマで過去2年間理論研究や実証研究を行い、日本企業と中国企業のキャリア形成とコミュニケーションによる意味形成の関連性を定量的、定性的に分析し、その特徴を比較文化論的に解明して、労働市場や人材の流動化に対応した企業の効果的な人材育成方策を提示している。
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