本調査は近年競争力をます韓国企業を調べる狙いから始まった。主な研究成果は韓国企業の研究開発人材に対するアンケート調査である。同調査では研究開発人材の個人が自分や研究組織の施策に関する認識を調査した。同調査の狙いは、研究者の認識の違いにより、研究成果や革新性など研究開発組織の競争力と深くかかわる部分がどのように変化するかを明らかにすることである。 同調査で特に注目すべき点は、組織内の社会的ネットワークを築くための重要な要因として同僚との円満な付き合いについて問う設問である。生まれ付きの性質としてではなく、人事施策の一環として捉えられる要因であり、理論的にも実務的にも含意のある研究と思われる。
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