研究課題/領域番号 |
24730349
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
研究機関 | 愛知産業大学 |
研究代表者 |
星 和樹 愛知産業大学, 経営学部, 講師 (10409485)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
|
キーワード | 戦略実践 |
研究概要 |
今年度は、主として、本研究のテーマである戦略実践の語りに関わる文献研究を進めること、および企業のインタビュー調査を実施した。 文献研究としては、近年における経営戦略論・経営組織論の研究アプローチを多面的に検討することに重きを置いた。例えば、経営戦略論に関わるケイパビリティ研究、経営組織論におけるディスコース・ナラティブ・ストーリーテリングの研究、経営学における実践アプローチ、などを中心として文献研究を進めた。これらは本年度を通して継続的に行われた。 また、インタビュー調査では、ICTオペレーション会社の社長、および鉄道エンジニアリング会社の社長などに対して、組織的安全性向上達成に対する当該企業の事例についてインタビュー・ディスカッションを行った。具体的には、経営陣がどのような語りを通じて、組織的なオペレーションの安全性向上を図っていったのかを中心としてインタビュー・ディスカッションを進めた。これらは、他の研究テーマに関わる共同研究者との調整により、特に本年度の前半期に行われた。 これらの2つを進めることを通じて、またさらには、当該年度前から進めてきた研究を通じて、ストーリーテリングに関する翻訳書の出版(共訳)、情報経営学会への論文投稿と掲載(共著)、海外学会での報告(共同報告)、紀要論文への投稿と掲載(計3本:単著および共著)を進めた。これらのものが、本テーマに関わる当該年度の主たる研究実績である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究は計画通りに進んでいると言える。本テーマに関わる文献研究も順調に進み、またインタビュー調査も実施し、それに関する論文も学会誌に掲載されたことで、当初に計画したように進展させることができていると思われる。
|
今後の研究の推進方策 |
25年度も、引き続き企業のインタビュー調査を行っていく。そこでは、調査対象企業に対する公開資料からの企業研究も詳細に行う。また、24年度にインタビューを実施した企業にもさらなるインタビュー・ディスカッションを行い、継続的に企業調査を行っていきたい。 さらには、本テーマは最新の研究であるので、文献研究も年度を通して継続して行っていき、研究のさらなる進展を図っていきたい。特に海外ジャーナルで本テーマに関わる特集号が組まれたりもしているので、海外の動向も調べながら研究を進めていきたい。
|
次年度の研究費の使用計画 |
25年度の研究費の使用の内訳としては、文献購入費、および国内調査旅費が中心となるであろう。24年度は、東京に本社のある企業へのインタビュー調査を行ったので、引き続き東京への出張旅費が中心となると思われる。
|