中小技術企業における組織内アントレプレナーシップ促進要因を解明することが本研究の課題であった。ヒアリング先の確保・折衝、アンケート調査票作成などにおいて予想以上の時間がかかり、大幅に遅れたが、ヒアリング及び大規模アンケート調査を行うことは出来た。アンケート調査においては、自動車産業、製薬産業、電機産業の研究開発技術者1008名から回答を得ることができた。所属組織の規模もバランスよく、回答者の所属企業規模が中小企業・大企業=1:1程度の回答比率であり、今後の分析において、技術系企業であっても大企業と中小企業では異なる点を明らかにするとともに、中小企業特有の組織内アントレプレナーの状況・課題を明らかにできると推測される。現在、アンケートデータも分析中、論文執筆中である。 また、研究成果(中間成果)の社会的還元として、中小企業の人材マネジメントに関する一般公開セミナーを開催した。
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