本研究は当初、2か年の研究期間を予定していましたが、北東アジアにおける領土問題・外交問題に起因する事象の影響を間接的にうける形となり、当該地域にて当初計画しておりました現地調査、現地工場視察などを延期せざるを得ない状況となりました。そのため、課題期間の1年度延長をお認めいただき、14年度におきましては、12~13年度に遂行しました研究ならびに延期実施いたしました調査を踏まえ、本研究の最終成果報告(小職単著:『専門店イノベーションと商品調達ネットワーク(仮題)』)の執筆に向けた作業および一部原稿の執筆をおこなってまいりました。左記単著につきましては、課題領域が本研究の範囲に加え、別途小職が研究代表を務めております研究課題「流通の有力理論・仮説にかんする研究』(科研費基盤A)の一部領域を含むことから、後者において2014年度に取り組みました実証研究の成果とあわせ、2015年度末を目処に草稿を執筆し、その後、出版社との間で編集作業をおこなう予定となっております。 上記の具体的内容といたしましては、14年度を通して、延期となっていた海外調査の実施と収集データの分析・整理、ならびに上記単著の構成の作成とその一部の章の執筆に必要となるマクロ/ミクロデータの収集・分析と一部草稿の執筆を進めてまいりました。これらの研究報告につきましては、日本商業学会関西部会(於 同志社大学今出川キャンパス)における研究報告とパネルディスカッション、(同志社大学崔教授、明治大学原教授との共著による)『はじめての流通』(有斐閣)の執筆担当章(小売流通、サービスと流通、流通政策)の本文・事例などにておこなっております。また、関連領域の基礎研究としては「新・流通と商業 増補改訂版』(2015刊行決定)の執筆を進めております。 今後、単著の脱稿までには主に英国など欧州の学会での報告・学会誌寄稿を複数おこないます。
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