研究課題/領域番号 |
24730396
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
岩田 弘尚 専修大学, 経営学部, 准教授 (50406360)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | コーポレート・レピュテーション / レピュテーション・マネジメント / インタンジブルズ / 無形の資産 / 管理会計 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、インタンジブルズであるコーポレート・レピュテーション(企業の評判)が企業業績に与える影響を実証的に解明することである。その目的のために、一般消費者を対象とした企業の評判に関する質問票調査を2013年から3回実施し、重回帰分析や共分散構造分析を行うことを計画した。本年度は、第3回調査にあたる最終調査を実施した。 現在のところ次の事項が判明している。それは、(1)レピュテーションの高いわが国上場企業の特徴、(2)レピュテーションの高いわが国上場企業のレピュテーション・ドライバー、(3)レピュテーションの高いわが国上場企業に対するステークホルダーの支援行動、(4)コーポレート・レピュテーションと財務業績との部分的関係である。 (4)についての詳細な分析は、国際比較も含めて引き続き分析を進める予定である。 最後に、翌2015年度は本研究計画の最終年度に該当するため、本研究計画で得られた研究結果に関して、積極的に学会報告並びに論文発表を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
全体計画にそって、文献レビューならびに理論研究を終えて、実証研究のための質問票調査も3回実施済みである。現在は、得られた3年分のデータの統計分析を進めている。また、その結果は、過去に日本知的資産経営学会と日本原価計算研究学会という2つの学会で報告しており、その内容を1本の論文としてまとめている。本年度はさらに1本の論文を投稿し、来年度(2015年)に公表される予定である(掲載許可済み)。 以上から、研究は概ね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き研究計画達成を目指すために、コーポレート・レピュテーションに関する質問票調査で得られたデータを財務業績との関係で重回帰分析や共分散構造分析を中心に実証し、着実に研究を推進する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2015年3月に実施した質問票調査(業者委託のWEB調査)に関わる業者からの請求が4月にずれ込んだためである。
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次年度使用額の使用計画 |
2015年3月に実施した質問票調査(業者委託のWEB調査)に関わる業者からの請求に充てる。
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