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2012 年度 実施状況報告書

マネジャーの仕事における管理会計情報の役割に関する理論的・実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24730400
研究種目

若手研究(B)

研究機関京都産業大学

研究代表者

近藤 隆史  京都産業大学, 経営学部, 准教授 (60336146)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード管理会計 / マネジメント・コントロール
研究概要

当該研究課題遂行の初年度においては,概ね計画通り遂行することができた。詳細は,以下の通りである。
第一は,研究課題に関する文献の網羅的なレビューである。特に,分析枠組み開発のためには「イネーブリング・コントロール」「テンション・マネジメント」「実践としてのマネジメント・コントロール」関連の文献,「医療と管理会計」関連の文献,そして,理論的補足のために必要な「実践」「戦略化」「アクターネットワーク理論」「イネーブリングの公式化」に関する社会学・戦略論関連の文献を中心にレビューを行った。ただし,これらの文献は,採択以前からもフォローしており,今年度は,重要なものに限定して追加的に行った。第二は,従前から実施してきた長期的調査の継続である。本年度も数回に渡り,リサーチサイトを訪問して,関係者からのヒアリング調査を実施した。また,本年度において,研究課題に適合する企業に調査訪問することが実現し,研究課題に関連したヒアリング調査を被験者に実施することができた。第三は,ヒアリング調査から得ることのできた証拠に対して,レビューによる理論的なフレームワークからの解釈を加えることによって,その定性研究の知見を,「第38回日本原価計算研究学会(全国大会)」にて研究成果を報告(9月8日)した。さらに,報告用のフルペーパーを当該学会誌に投稿することもできた(現時点,査読中)。第四は,ある企業(製造業)のヒアリングデータ,二次データをもとに,ケースライティングペーパーを刊行している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

「研究実績の概要」にも示している通り,研究課題遂行の初年度として予定していた内容(文献研究,追加的調査,学会報告,論文の執筆など)は概ね順調に進展している。
文献研究に関しては,これまでの蓄積もあり,追加的な文献の収集で十分対応できたので,当初の予定通りの進捗である。調査に関しては,これまで長期的に継続的に実施してきた調査が今年度も継続できたこと,また新規の開拓もできたことにより,当初の計画通り進捗している。また,成果としても,事例研究を学会報告でき,いくつか企業ケースを中心に執筆することができた。

今後の研究の推進方策

まず,前年度より引き続き,文献レビューを蓄積する。また,理論モデルや分析枠組の妥当性を確保するために,調査対象の拡大が必要である。医師などの高度な専門技能や知識を有するプロフェッショナル系のマネジャーなどへのアプローチを試みる。
理論研究や事例研究などの結果を踏まえて,理論仮説,分析枠組の導出を試みる。
入手したデータに即して, 本研究の中間報告として学会で成果を報告することを予定している。現時点では,国内での学会報告を予定している。学会報告の進捗に合わせて,学会誌への投稿を検討する。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] キヤノン;デジタルカメラ事業における国内生産拠点の強化と維持2012

    • 著者名/発表者名
      阿部智和・近藤隆史
    • 雑誌名

      北海道大学ディスカッションペーパー(北海道大学大学院経済学研究科)

      巻: 105 ページ: 1-20

  • [学会発表] 公立病院の経営改革の実態と効果:マネジメント・コントロールの視点から2012

    • 著者名/発表者名
      近藤隆史・乙政佐吉
    • 学会等名
      日本原価計算研究学会
    • 発表場所
      横浜国立大学
    • 年月日
      20120908-20120908

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公開日: 2014-07-24  

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