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2013 年度 実施状況報告書

買収防衛策導入と経営者の会計政策に関する実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 24730402
研究機関追手門学院大学

研究代表者

宮宇地 俊岳  追手門学院大学, 経営学部, 講師 (90609158)

キーワード買収防衛策 / コーポレート・ガバナンス / 利益マネジメント
研究概要

本研究は、買収防衛策の導入が、企業のコーポレート・ガバナンス(中でも「株主・経営者の血から関係」)に変化を与えうる点に着目し、経営者による利益報告行動の変化の有無を検証することを目的としている。2年目の研究活動では、(1)買収防衛策関連の文献の読み込み、(2)学会における最新の研究動向の確認、(3)検証サンプルの構築作業の進展を中心に行った。
買収防衛策関連の文献の読み込みとしては、企業価値研究会の座長を務められた神田秀樹氏が監修した神田 秀樹(2006)『敵対的買収防衛策』、三菱UFJ信託銀行証券代行部(2011) 『別冊商事法務 買収防衛策の導入傾向と事例分析-平成22年6月総会会社の実態』、渡邊 顕・辺見 紀男(2005)『敵対的買収と企業防衛』、田中 亘(2013)『企業買収と防衛』などの著作を読み、買収防衛策の特性、企業価値にもたらす影響、防衛策を導入する企業の属性などについて学習を進めた。
また、最近の研究動向の状況を把握するべく、海外の学会に参加し、学会報告・議論を聞くなどし、情報の収集も行った。具体的には、International Accounting Section of the American Accounting AssociationのMidyear Meetingに参加し、Debt Financing and Debt Contractingセッション、Corporate Disclosure and Corporate Governanceのセッション等に参加し、コーポレート・ガバナンスと会計報告との関係性やのれんに関する研究動向の確認を行った。
さらに、昨年度より進めている検証サンプルの構築作業を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の研究計画では、2年目には国内での学会報告を実施している予定であったが、まだその段階にまで達することができていない。
遅れが生じた理由は、7月末に右足ふくらはぎの筋肉の肉離れを起こしてしまい(太い筋肉の断裂が生じた)7月末~12月までの期間を、松葉杖生活という身体的に不自由な状態で過ごしたことによる。日常生活、学内の通常業務にも大きな支障が出ており、研究計画にも、少なからぬ影響が出ていた。

今後の研究の推進方策

基本的な研究方針に変更はない。また、身体的にも右足の状態は回復している。したがって、次年度は国内での学会報告を行うとともに、その成果の英文化を行い、海外の国際学会/あるいはワークショップ等での報告を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

次年度使用額が生じた理由は、右足ふくらはぎの肉離れによって長期間の療養を行っており、当初予定した国内学会発表が行えておらず、学会発表準備のための諸費用、学会出張のための旅費等を支出できなかったことによる。
上記の理由を踏まえ、繰越残額は、本来であれば昨年度に実施する予定であった国内学会発表に関連する諸費用・旅費等に充てることを予定している。

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公開日: 2015-05-28  

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