東日本大震災直後からの東北地方のコミュニティ放送局の活動に着目し、調査を実施した。宮城県仙台市太白区のエフエムたいはく、宮城県大崎市のおおさきエフエム放送を主たる調査対象とした。 本研究を通じて、主に、1)災害時において地域の放送局は情報の発信基地としてだけではなく、被災地を支援を希望する地域住民の善意の受皿として機能しうる、2)平時における放送局の理念がその後の地域復興に際しても貫徹される、3)臨時災害放送局での体験がコミュニティ放送局の方針に影響する、4)放送局の活動を通じて地域特性理解し問題解決活動が行われる、という点が明らかとなった。
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