研究課題/領域番号 |
24730419
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
小泉 元宏 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (60625234)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | アート / アートプロジェクト / 協働 / 参加 / 地域社会 / 文化運動 |
研究実績の概要 |
本年度の研究では、調査対象であるアートプロジェクトについて、聞き取り調査や文献研究を中心に前年度からの継続調査を行ってきた。また、それらの調査結果を踏まえて、研究発表を積極的に行うことを心がけた。特に複数の国外学会・会議での発表や、諸研究者らとの意見交換、議論により、研究の仕上げに向けた検討を行うことができた。 ただし、本科研に関する研究成果の発表時期が、平成27年度に渡る見通しであるため、当初3カ年計画であった研究を4カ年とすることにした。ゆえに4カ年目への繰越分については、主に研究成果発表のために使用する計画である。最終年度は、これまでの調査研究内容、ならびにアーティスト、ディレクター、地域住民、研究者らとの意見交換、議論等を踏まえて、地域社会におけるアートプロジェクトと、それらが地域社会に与える影響に関する諸相について明らかになったことを広く成果発表することができるように努めたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本年度は、特に研究成果発表の側面で、当初計画以上の進展があったものと考える。国内外での複数の学会・会議での研究発表を行うことができ、また現在、複数の論文や書籍発行に向けた準備に取り掛かっている。また調査内容に関しても、各学会・会議において隣接分野(都市計画分野など)を含めた諸研究者との議論を活発に行うことができ、より多角的な視座からアートプロジェクトに関する考察を深めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題にかかる期間を、当初計画の3カ年から4カ年とする変更を加えた分、研究成果発表をさらに充実させることを心がけたい。これまでの研究期間で収集することができた各アートプロジェクトに関する調査データを再度洗い出しながら、中間発表等での検討内容も踏まえて、本研究課題において明らかになった成果を広く国内外において発表することができるよう、今後の研究を推進していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年11月に行われた国際学会(The Resilience of Vernacular Heritage in Asian Cities)における口頭発表内容などをまとめた本研究課題の成果内容を、平成27年度中に発刊される予定の国際共著図書等に投稿することになり、研究発表に必要な費用を平成27年度に持ち越す必要が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
本研究成果の国際共著、国際学会誌への論文投稿に伴う、英文校正費、資料作成補助のためのアルバイト人件費、論文掲載費、打ち合わせや補足調査のための旅費、等として使用する計画である。
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