最初に、総論として農村における地域医療・福祉の概況と政策課題を明らかにした。次いで、東日本大震災により全半壊した岩手県立病院の再建状況およびその再建に関する岩手県の動向を整理した。これらを踏まえて被災病院の再建プロセスにおける問題を明らかにし、再建課題を提示した。次いで、(農村)地域医療における住民参加の先進事例および岩手の事例を分析し、岩手における住民参加の課題を明らかにした。地域医療の岩手モデルの可能性は県内の一部の地域で実践されている住民参加(「交流型」)を全県レベルに拡大すれば、大いに高まると考えられる。
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