研究課題/領域番号 |
24730435
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
牛山 佳菜代 目白大学, 社会学部, 准教授 (20507751)
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キーワード | 地域メディア / 地域新聞 / メディア・エコロジー |
研究概要 |
本研究では、地域に最も近い身近な媒体として根付いてきた「地域紙」に着目している。資料調査、現地調査、内容分析調査による「地域紙」研究を通じて、地域社会における地域情報の意味、位置付け、災害時及び被災地以外での地域情報提供・流通の在り方について考察するものであり、これにより、地域活性化や被災地の復興に関連する地域情報の在り方について提言をすることを最終的な目的としている。 平成24年度に実施した基礎資料収集・分析及び分析枠組みの設定を踏まえて、平成25年度は現地調査及び内容分析を中心に進め、現地調査に関して論文としてとりまとめを行った。 訪問した新聞社は、苫小牧新報、十勝毎日新聞社、東海新報社である。調査項目は、企業概要、経営者のプロフィール、発信しているコンテンツの特徴・内容、地域における他のメディア媒体との連携状況、社内における「担い手」育成の現状や課題、今後の展開に関する考え等である。 本調査により、伝統的な地域メディアのひとつである地域紙の役割の変容の一端が明らかになったと考えられる。ジャーナリズムの大きな役割は、日々発生する出来事や時事的な問題を報道、解説、論評することにあると考えられるが、地域紙は地域ジャーナリズムの主体であると同時に、地域振興の主要な担い手として成立するようになっている。 最終年度は、①各地域紙における実際の担い手(編集職、営業職等)の意識分析、②地域紙の実際の紙面を用いた内容分析等を行い、より多角的な視点から地域紙の機能と役割について分析を深めていきたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
訪問調査、内容分析等を進め、論文としてとりまとめた。
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今後の研究の推進方策 |
①各地域紙における実際の担い手(編集職、営業職等)の意識分析、②地域紙の実際の紙面を用いた内容分析等を行い、より多角的な視点から地域紙の機能と役割について分析を深め、結論に結びつけていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
現地調査及び学会発表の一部を次年度に繰り越したため。 旅費に使用予定。
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