本研究は、障害者と障害者をケアする者との相互行為プロセス に注目し、両者のあいだで「自立した生活 independent living」がいかにして協同的に達成されるかを、質的調査をもとに明らかにすることを目的とする。 「自立した生活」を支援する複数のエージェントと障害当事者間の ”相互行為 interacrtion” を分析の対象とする本研究では、①フィールドワーク(参与観察/聞き取り調査)によって現場の実践を明らかにするミクロな研究と、②現場を取り巻く現代社会の論理の変化や財政などの動きを追うマクロレベルの研究、③障害者運動の現代史研究、という3つのアプローチを採用した。
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