• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

女性聴覚障害者の職業選択と就労に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24730472
研究機関岩手県立大学

研究代表者

吉田 仁美  岩手県立大学, 社会福祉学部, 講師 (20566385)

キーワード女性聴覚障害者 / 職業選択 / 就労 / ジェンダー / アイデンティティ / 情報保障 / 障害女性
研究概要

最終年度となる平成25年度は、前年度に実施したインタビュー調査の分析を行った。インタビューは、本研究の目的に沿って、高等教育を卒業し現在働いている聴覚障害をもつ女性(18名)に対して行われた。今回の調査協力者18名は、26歳から50歳までの高等教育を終えた有職者であった。彼女らは、経済的自立や自己実現を求めて就職したわけであるが、就職後に数多くのバリアを経験している。また、ライフステージの変化(具体的には、結婚・出産・育児・離婚)によってやむなく、離職・転職を経験している人もいた。障害女性の場合、条件が整備されていない状況で働き続ける要因のひとつにパートナーや家族の理解を得られるかどうかが大きなポイントとなっている人もいた。現在の厳しい就職状況において、例え、障害をもち、なおかつ女性でありながら就職できたとしても、個々人の事例からは、すさまじい努力を積み重ねている様子が読み取れた。このことは、聴覚障害女性が働き続けられるかどうかの条件の大きな理由として、個人の努力や能力に大きく委ねられている側面があることを示している。今後は、「就労」の本来の意味を女性聴覚障害者の視点からとらえ直し、課題を発信していくことが重要である。そのためには障害をもつ女性がどのような課題を抱えているかをより一層、ジェンダー視点から明確にしていく必要がある。
なお、これらの研究成果は、日本社会福祉学会第61回秋季大会(北星学園大学)において報告した。報告タイトルは、「女性聴覚障害者の職業選択と就労に関する研究」(報告者:吉田仁美、2013年9月)である。また、インタビュー調査を報告書としてまとめた。報告書タイトルは、「女性聴覚障害者の職業選択と就労に関する研究 調査報告書」(発行者:吉田仁美、2014年3月発行)である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 障害者ジェンダー統計への注目2014

    • 著者名/発表者名
      吉田仁美
    • 雑誌名

      岩手県立大学社会福祉学部紀要

      巻: 16 ページ: 43-50

  • [学会発表] 女性聴覚障害者の職業選択と就労に関する研究2013

    • 著者名/発表者名
      吉田仁美
    • 学会等名
      日本社会福祉学会第61回大会
    • 発表場所
      北星学園大学
    • 年月日
      20130921-20140922
  • [学会発表] 障害者ジェンダー統計の整備状況―国際的・国内的視野から―2013

    • 著者名/発表者名
      吉田仁美
    • 学会等名
      経済統計学会第57回大会
    • 発表場所
      静岡県静岡市産学交流センター
    • 年月日
      20130913-20140914
  • [備考] 岩手県立大学 教育研究者総覧

    • URL

      http://souran.iwate-pu.ac.jp/html/100000360_ja.html?k=%E5%90%89%E7%94%B0

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi