本研究の目的は、児童養護施設で生活する子どもの進路選択と退所後の生活形成を縦断調査することによって、施設から自立生活への移行過程および退所後の社会的援助体系を検討することにある。 具体的には、子どもの主体的な進路選択への意思決定要因の形成過程と職員の援助実践の分析、施設退所後の施設による継続的な自立支援や地方自治体、児童相談所、自立援助を行う社会的機関(自立援助ホームやNPOなど)による援助状況の調査を含めて当事者の自立生活の形成要因を明らかにする。その上で、施設の援助実践と連動した形で地方自治体や社会的機関による児童養護施設を退所した当事者に対する社会的援助体系を検討する。 2015年度は、諸般の事情により2015年8月中旬~2016年3月末日まで研究を中断した。最終年度となる2016年度に本研究を総括する。
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