本研究では、「地域の居場所」において利用客(者)同士がどのように知り合い、ネットワークを構築するのかという点を明らかにした。具体的には、コミュニティカフェの全国調査の結果を分析し、運営の実態および課題を把握するとともに、量的および質的調査を用いてスタッフが利用客および地域にどのようなアプローチをしているのかについて明らかにした。 研究の結果、コミュニティカフェにおいて利用客同士が知り合うためには、スタッフのアプローチが大きな影響を与えることを明らかにした。とりわけ利用客一人ひとりの特技を生かし、コミュニティカフェを利用客と共に創り出すという姿勢でアプローチすることが有効であることが示された。
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