研究課題/領域番号 |
24730497
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 聖カタリナ大学 |
研究代表者 |
岩満 賢次 聖カタリナ大学, その他部局等, 講師 (00454893)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 若年無業者 / ローカル・パートナーシップ組織 / ソーシャルインクルージョン |
研究概要 |
平成24年度は、具体的研究目的である①英国の若年無業者支援のローカル・パートナーシップ組織(以下LPO)である「14-19パートナーシップ」の実態及び若年無業者支援に与えた影響の把握、②我が国の若年無業者支援のLPOである「子ども・若者支援地域協議会」の実態及び若年無業者支援に与えた影響の把握、の2点を達成するための基礎的情報収集を行うことを目的としていた。具体的には、日英の若年無業者支援におけるLPOの事例情報を、主に文献考察と専門家に対する聞き取り、現地における予備調査を通じて収集した。具体的な研究内容は下記のとおりである。 1.日英の諸文献を収集、分析し、研究動向、事例の動向を把握した。 2.日本の現状について、勉強会への参加や現地における聞き取り調査を、主に二つの自治体において予備的に行った。一つは、横浜市であり、行政の立場から経済局ソーシャルビジネス課を、民間の立場から神奈川県ワーカーズコレクティブ及びK2インターナショナルグループの方のお話を伺った。もう一つは佐賀県であり、行政の立場から佐賀県くらし環境本部こども未来課を、民間の立場からNPO法人スチューデント・サポートフェイスの方のお話を伺った。 3.英国の現状について、勉強会への参加や英国での聞き取り調査を行った。研究者では、4名の研究者から英国の現状を伺った。また、現場では、自治体としてロンドンのランベス区、民間として社会的企業団体オアシスUK、ボランティア団体中間支援組織コミュニティ・アクション・サザック、社会的企業全国ネットワーク団体ソーシャル・エンタープライズUKを訪問した。 これらの作業を通じて、若年無業者支援におけるソーシャルインクルージョンに向けたLPOを分析する基礎情報を得ることができたと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度の目標は、①日英における先進地域の選定、②日英における若年無業者支援におけるLPOの評価であった。 ①については、平成24年度は横浜市と佐賀県を中心に調査したが、平成25年度には大阪府や愛知県など対象を拡大していきたい。 ②については、日英双方において、実地調査を行うことができており、研究者および現場の方々の評価を伺うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度の目標は、具体的研究目的である①英国の若年無業者支援のLPOである「14-19パートナーシップ」の実態及び若年無業者支援に与えた影響の把握、②我が国の若年無業者支援のLPOである「子ども・若者支援地域協議会」の実態及び若年無業者支援に与えた影響の把握、の2点の達成である。 英国については、英国の若年無業者支援におけるLPOの役割について、さらに分析を深めるために英国の実地調査を行う。特に地方自治体の担当者やLPO、サービス提供機関の担当者からのヒアリング調査を中心に実施する。我が国については、前年度の予備調査を参考に、関係機関への聞き取り調査を行う。 日英において解明すべき点は、①LPO政策開始後における若年無業者支援の地域の体制の変化、③予算の流れの変化、④若年無業者の問題解決能力の向上の度合い、⑤若年無業者の社会参加の程度の変化、⑥最も排除されている層への支援の充実の度合いに関する基礎情報を収集する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は、平成24年度の調査をさらに深めるため、国内及び渡英の旅費を65万円と多めに計上している。また、聞き取り調査を充実させるため、謝金を9万円用意している。また、これらの研究を支えるため、文献や事務用品を揃えるための予算も計上している。
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