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2012 年度 実施状況報告書

言語コミュニケーションによる先入観の共有過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24730516
研究種目

若手研究(B)

研究機関名古屋大学

研究代表者

菅 さやか  名古屋大学, 情報科学研究科, 研究員 (30584403)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード社会的認知 / ステレオタイプ / 言語カテゴリー・モデル
研究概要

平成24年度は、「心のしくみを考える:認知心理学研究の深化と広がり(仮)」(北神慎司・林創編著・ナカニシヤ出版より出版予定)において、対人認知と言語コミュニケーションというテーマで、本研究課題に関連する先行研究のレビューを執筆した。また、具体的な研究として、インターネットによる大規模調査を実施した。これは、日本においてどのような集団に対して差別や偏見が持たれているかを明らかにするだけでなく、その差別や偏見の内容がどのような言語表現で記述されやすいのかを明らかにすることを目的としていた。東京・愛知・大阪の3都府県において、20代から40代の男女900名を対象に調査を行ったところ、宗教団体やカルト教団に対して差別や偏見を持ったことがあるという回答が多くみられた。差別や偏見の具体的な内容や、記述に用いられた言語表現に関する詳細な分析は、現在進行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

インターネット調査を実施した時期が、年度の終盤になってしまったため、調査で収集した差別や偏見の内容に関する詳細な分析を平成24年度中にまとめることができなかった。また、これに伴い、当初予定していた研究2:言語期待バイアスを捉えるための言語指標の精緻化に着手することができなかった。

今後の研究の推進方策

平成25年度の前半には、大規模調査で収集したデータの分析を完了し、研究2に着手する。研究2は、主に質問紙調査によってデータ収集を行う予定である。データ収集に際しては、申請者が在籍している愛知学院大学の学部生に回答協力の依頼をおこなう。年度の後半には、研究1・2の成果を踏まえて、実験室実験を実施する予定である。愛知学院大学教養部には、実験に使用することのできる研究室が備えられているため、そこで実験を行う。また、実験参加の協力は、質問紙調査と同様に、愛知学院大学の学部生に依頼する。名古屋大学環境学研究科・唐沢穣教授や愛知学院大学心身科学部・岡本真一郎教授に協力を依頼し、各研究室に在籍する大学院生等をアルバイトとして雇用し、データのまとめやコーディングの作業を推進する

次年度の研究費の使用計画

平成25年度には、平成24年度に実施した研究の成果を発表するため、学会参加にかかわる旅費や大会参加費等が必要になる。年度の後半には、実験室実験を行う予定であり、実験制御のためのコンピュータを購入する。また、実験室実験で得られたデータのまとめやコーディングの作業を円滑に進めるため、大学院生などを2・3名アルバイトとして雇用する必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 「心のしくみを考える:認知心理学研究の深化と広がり(仮)」(北神慎司・林創編著) 第10章社会-対人認知と言語コミュニケーション2013

    • 著者名/発表者名
      菅さやか
    • 総ページ数
      未定
    • 出版者
      ナカニシヤ出版

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公開日: 2014-07-24  

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