本研究では、友人から総合的な領域や関係関連領域では自己高揚的な評価を、特定的な領域では自己確証的な評価を得ていると認知することで、自律、親交、一貫性という3つの自己関連動機を満たすことができ、そのような友人からの評価が、良好な友人関係の形成、維持に繋がり、さらに、関係外での積極的な活動を促すとの仮説モデルを設定し、検証を行うことを目的としていた。一般的な自己評価を用いた検討では予想された結果が得られなかったものの、友人関係で活性化される関係的自己と友人からの評価とのずれを自己確証的な評価とした検討を行うことで、予測を支持する結果が得られた。
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