脳機能を非侵襲に測定することの出来るツールである磁気共鳴画像法(MRI) を用い、健常児童の発達に伴う脳機能の変化を、年齢ごとに調査した。そして、学童期児童から成人までの注意能力に関する発達と、その能力を向上させる介入を調査し、得られた成果を教育現場へ還元することを目的とした。 注意に関する脳機能及び脳構造を調べるMRI実験を行い、脳活動、脳容積、白質神経走行が年齢と共に変化していることを明らかにした。さらに、認知課題成績の変化と生体ホルモンの変化との相関を調べたところ、日常生活環境や習慣が、認知機能や生体ホルモン濃度に関わることが示され、脳機能にも影響を与えていることが明らかになった。
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