研究課題
若手研究(B)
本研究は,子どもを対象に,「状況に応じた欺きと道徳判断」に着目し,その発達過程を心の理論と関連づけながら,実証的方法で解き明かすことを目的とした。一連の研究の結果,欺きについては,児童期を通じて,二次の心の理論の発達とともに,状況に応じて人は選択的に感情を隠したり表出したりすることの理解が進むことが明らかになった。また,道徳判断に関連する面については,心の理論の発達とともに,人は相手の謝罪を客観的に受け入れ,怒りがおさまるということを理解する傾向も明らかになった。
認知発達心理学