本研究では、動機づけの安定性を測定する方法を開発し、その特徴を明らかにすることを目的としていた。研究成果は、次の4点であった。1つ目に、状態的動機づけの複数回測定によって動機づけの安定性を捉えることができた。2つ目に、動機づけの安定性の様相にはいくつかのパターンがあることが示された。3つ目に、動機づけの安定性の程度は、自律的な動機づけと関連する部分があった。4つ目に、主観的評価によって動機づけの安定性を測定する尺度が作成された。これらの研究成果は、大学教育をはじめとする高等教育場面における学習意欲の問題に対して新たな示唆を与えるものである。
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