本研究では保育所・幼稚園の保育者や小学校教師が保育・授業場面の映像刺激を視聴した際の視線移動と語りを併せて調べることにより,以下の4点について明らかにすることを目的としている。 1)保育・授業場面の映像視聴時における視線移動パタンの解明,2)保育者・教師の語りと視線移動との関連,3)保育者が授業場面,あるいは小学校教師が保育場面の映像刺激を視聴した際の語りと視線移動,4)若手,中堅,熟練の保育者・教師を比較することによる実践的思考の熟達化。 平成24年度~26年度のデータ収集及び分析は順調に進み,特に教師や保育者を対象とした授業場面のビデオを用いた発話内容の分析は,今後の校内・園内研修に活用できる有用なデータを得ることができた。教師の実践的思考の多様性に関する成果を,日本心理学会において発表した。
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