本研究の目的は,教師の実践的思考の解明と熟達化について調べることである。そのために,On- and Off-line monitoringが測定している内容を定量的に示すことにより,monitoringの役割を明確にすること,教師の経験による実践的思考の違いや多様性について明らかにすることであり,これらの2つの結果をもとに教師教育について考察することである。その結果,既存の研究で多く行われてきたビデオ視聴後に考察するのではなく,本研究で用いたビデオを途中で止めずに視聴しながら気づいたことを自由に話すという方法は,教師の実践的思考を育むうえで有効であることがわかった。
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