グローバル化や我が国の産業構造や就業形態の大きな変化とともに,将来の職業生活の在り方,すなわちキャリア形成の道筋を非常に見通し辛い状況に現在の大学生は置かれている.第一に、本研究はそのような大学生が持つ素朴な職業観についてテキストデータの分析を基に検討した。 また、大学生の職業観の発達支援という点を踏まえ、大学におけるキャリア教育の問題点と今後の課題を展望した。その結果、大学生は職種ごとに固有な観点からその評価を行っていることが示された。また、職業観とキャリア志向、キャリア成熟との関連が示唆された。 第二に、高等教育におけるキャリア教育に関する研究を概観し、その問題点を明らかにした。
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