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2014 年度 実績報告書

コンドームの購入および使用の促進を目指した羞恥感情低減プログラムの開発と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 24730582
研究機関上智大学

研究代表者

樋口 匡貴  上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (60352093)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード健康心理学 / 性・エイズ教育 / コンドーム / 羞恥感情
研究実績の概要

平成26年度には【研究3:コンドーム使用時の羞恥感情を低減させる介入プログラムの効果研究】を行った。平成25年度までに,コンドーム使用時の羞恥感情は男性においては評価への懸念が,女性においては行動指針の不明瞭さが原因となって発生することが明らかになっていた。さらにこれらの変数に対しては,「相手に嫌われてしまうのではないか」といったコンドーム使用時の背景思考が重要であることが示されてきた。そこで平成26年度は背景思考に対する反駁情報を提示するウェブサイト上で作動するプログラムを作成し,このプログラムの効果を検討することを目的とした。
本研究で作成したプログラムでは,まず「コンドームを使う時,あなたはこんな風に思ってしまうことはありませんか?思ってしまうものを選択しよう」という文章のもと,「1. コンドームを使うと相手に嫌われてしまうかも」といった4つの背景思考が提示される。このうちどれかを選ぶと,その思考に対する実際の調査データ(平成25年度科研費による)に基づいた反駁情報(例「コンドームを使う相手のことを嫌いになることはないとしている女性はなんと94%!」)が提示される仕組みになっている
20~25歳の成人322名を対象にしたインターネット調査により,本プログラムの効果を検討した。ランダムに振り分けられた152名(介入群)に対してこのウェブサイトを見せ,見なかった残りの170名(対照群)との比較を行った。その結果,事前および閲覧直後にはコンドーム使用時の羞恥感情の得点に群間で差がなかったが,閲覧2週間後には介入群の羞恥感情の得点が対照群に比べて有意に低かった。しかし自己効力感およびコンドーム使用行動意図の得点に関しては,プログラム閲覧の効果はみられなかった。すなわち本プログラムは羞恥感情の低下に対しては有効であることが示された一方で,自己効力感や行動への影響は確認できなかった。

備考

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  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Effects of internet-based video-feedback training for reducing embarrassment when purchasing condoms: Two month follow-up of a randomized trial.2014

    • 著者名/発表者名
      Higuchi, M. & Nakamura, N.
    • 学会等名
      28th Internatinoal Congress of Applied Psychology
    • 発表場所
      Paris, France
    • 年月日
      2014-07-08 – 2014-07-13
  • [図書] 現代日本の社会心理と感情2014

    • 著者名/発表者名
      樋口匡貴・中村菜々子
    • 総ページ数
      318(77-95)
    • 出版者
      中央研究院人文社会科学研究中心
  • [備考] Condom Use

    • URL

      http://pweb.cc.sophia.ac.jp/masataka.higuchi/condom%20use/man.html

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公開日: 2016-06-01  

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