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2016 年度 実施状況報告書

里子と里親に対する臨床心理学的支援の実践研究-悲嘆と家族としての受容の観点から-

研究課題

研究課題/領域番号 24730585
研究機関東海大学

研究代表者

山田 幸恵  東海大学, 文学部, 准教授 (30399480)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2018-03-31
キーワード里親への心理教育 / 里親の支援体制 / 制度外の支援
研究実績の概要

研究1「里親への臨床心理学的支援の検討-心理教育の観点から-」の研究結果について、日本トラウマティック・ストレス学会第15回大会において発表を行った。
研究4「里親と新しい家族が里子を家族として受容する心理過程の検討」について研究の継続および新たな対象者へのアプローチを行った。その一環として、岩手県里親会の主催する親族里親等支援事業における里親サロンや研修会に参加し、里親のみなさんより、里親の環境の変化や、里子の進学などの成長の様子、またそれに伴う課題等について継時的にうかがうことができた。それを踏まえて、これまでインタビューの対象とした方のみではなく、新しい方とのインタビュー調査を行う準備を整えた。また、対象となる里親の方々との信頼関係をさらに深めることができた。
また、「里親の支援体制についての研究」については、東日本大震災の発災直後から里親と里子を支援してきた児童相談所職員および里親会のメンバーへのインタビューを行う準備を整えた。「親族里親への支援の現状と課題」については、新たに立ち上げた里親支援専門員との勉強会を通して、課題を明らかにすることができた。
東日本大震災から5年が経過し、里親と里子の生活環境は変化してきた。進学等で里親の元を離れた里子もいるが、新しい生活の中で問題を抱えているケースも認められる。そのため、里親支援制度を離れた里親と里子への支援についてなど、新たな課題も見えてきている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成26年に研究者が岩手県立大学から東海大学に異動したことにより、物理的距離が遠くなったことなどから、対象者とのインタビュースケジュールの調整が困難になったため。

今後の研究の推進方策

研究期間の延長申請を行い、承認された。
本研究は対象者の死別経験をインタビューにてうかがうことから、対象者と研究者の信頼関係の構築が重要であり、さらに非常に繊細な配慮が必要となる。そのため、長期間にわたり関係構築および継続への努力を積み重ねている。これにより、対象者との関係は良好であり、日程の調整がつき次第インタビュー調査の実施が可能な状況である。次年度は、インタビューの実施に注力する予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究が遅れているため、延長を前提として、次年度の調査・研究に使用する予算を残した。

次年度使用額の使用計画

次年度は里親サロンへの参加、対象者へのインタビュー調査の旅費と対象者への謝金、およびインタビューの逐語録作成のための人件費、学会発表等の旅費と参加費等として執行予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 東日本大震災により孤児となった里子を養育する里親の支援2016

    • 著者名/発表者名
      山田幸恵
    • 学会等名
      日本トラウマティック・ストレス学会
    • 発表場所
      仙台国際センター展示棟
    • 年月日
      2016-05-20 – 2016-05-21

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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