研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、慢性疼痛患者に対する疼痛の症状維持モデルに基づく認知行動療法プログラムを開発し、その治療効果を主観的評価と脳機能の両観点から明らかにすることであった。本研究結果から、開発した認知行動療法プログラムは、先行研究で報告される従来の治療プログラムと比較しても、主観的評価において一定の短期的、長期的改善効果を有し、臨床的有用性を備えていると考えられた。また、主観的評価で同一の改善を示している場合でも、脳機能の活動変化としては、方向性の異なる生理学的変化が生じる可能性が示唆された。
臨床心理学