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2013 年度 実施状況報告書

青年期を対象とした過敏性腸症候群に対する認知行動療法プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24730592
研究機関千葉大学

研究代表者

浅野 憲一  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (60583432)

キーワード過敏性腸症候群 / 認知行動療法 / 青年期
研究概要

本年度は過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome)に対する認知行動療法プログラムの構成内容を立案し、検討した。
これまでの研究成果から、過敏性腸症候群の症状に対しての注意が高まること、あるいは、過敏性腸症候群の症状に対する直接的な解消を意図することによって、腹部の不快感などの自覚症状が高まり、結果として過敏性腸症候群症状が悪化することが示唆されている。本研究における治療プログラムではこれらの結果に基づき、注意コントロール訓練をプログラム内容に付け加えた。先行研究や既存の治療プログラムにおいてはストレス場面やストレス感情全般における気晴らしや気そらし、リラクセーションなどが導入されているものの、過敏性腸症候群の症状自体に対する注意コントロールに言及したものは少ない。注意コントロールは社交不安障害においては自己注目を強化する機能とされており、同様の悪影響が過敏性腸症候群においても生じている可能性がある。したがって本技法を治療プログラムに導入したことは、過敏性腸症候群治療における新たな試みと考えられ、今後はその実用性と効果の検証が求められる。
その他、本研究成果によって明らかになった心理的特性へ介入するプログラム内容、先行研究のプログラム内容を包括的に検討し、本研究の認知行動療法プログラムも構成されている。
さらに、前年度の研究成果の公表準備を行っている。主として、過敏性腸症候群への対処方略を測定する尺度を用いて行われた研究の論文化を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

プログラムの実施について、研究協力者のリクルートが当初の予定より遅れている。

今後の研究の推進方策

研究協力者の募集をより広範囲に広げて行う。

次年度の研究費の使用計画

研究協力者のリクルートが遅延したため、人件費・謝金が残った。
研究協力者が集まり次第、人件費・謝金として使用する。

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公開日: 2015-05-28  

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