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2014 年度 実施状況報告書

青年期を対象とした過敏性腸症候群に対する認知行動療法プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24730592
研究機関千葉大学

研究代表者

浅野 憲一  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (60583432)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード過敏性腸症候群 / 認知行動療法
研究実績の概要

平成26年度は過敏性腸症候群に対する認知行動療法プログラムを作成し、患者群に対して実施した。研究デザインは、非対照によるシングルグループデザインを用いた。また、ブラインド化は行われず、オープン試験として実施された。
本プログラムは従来の過敏性腸症候群に対する認知行動療法で用いられてきた、ストレス事象に対する認知再構成や呼吸法などのリラクセーションだけでなく、過敏性腸症候群によって生じた恐怖感や恐怖感を喚起する場面への段階的エクスポージャー等をも含む構成となっている。そのため、過敏性腸症候群に併存することがあるパニック障害等の精神疾患に対しても効果を示すことが期待される。従来の過敏性腸症候群に対する認知行動療法プログラムは過敏性腸症候群の症状によって形成された恐怖場面に対するエクスポージャーを含まないものが代表的であったため、その意義は高いといえる。
また、プログラム内容の実施と検証を行うことにより、プログラムの安全性、効果だけでなく、汎用可能性を高めることを目的として研究計画が行われた。
現在は効果検証が進行中ではあり、プログラムの効果について統計的な処理は行われていない。ただし、これまで実施された症例についてはその効果が認められ、併存疾患の改善や社会機能の改善がフォローアップ時点においても示されている。
平成27年度においては過敏性腸症候群に対する認知行動療法プログラムの効果検証を引き続き行い、十分なサンプルサイズによる分析を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

認知行動療法プログラムの効果検証に参加する患者の募集が予定より遅れているため。

今後の研究の推進方策

平成26年度に引き続き、認知行動療法プログラムの効果検証に参加する患者のリクルートを継続する。

次年度使用額が生じた理由

認知行動療法プログラムの効果検証に参加する患者の募集が遅れているため、それにかかわる経費として次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

認知行動療法プログラムの効果検証にともなう費用として使用する。

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公開日: 2016-06-01  

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