本研究課題ではBIBSSQ日本語版の開発を行い、BIBSSQ日本語版の健常群における信頼性及び妥当性の確認を行った。また、IBS傾向と緊張を伴う社会的状況における恐怖感・不安感,回避行動の関連の検討を行い、IBS傾向が高い人は,IBS傾向が低い人と比較して,抑うつ・不安傾向,社会的場面での恐怖感・不安感および回避行動が高いことが示された。さらに、IBS症状に対する対処方略尺度の開発し、IBSに対する対処方略として4因子が抽出された。また,IBS傾向高群と低群において対処方略に差がみられた。 加えてIBS患者に対する認知行動療法プログラムの開発を行いその効果を検証した。
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